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医局活性化プロジェクト対談 第8回

東海大学医学部医学科 外科学系 麻酔科

東海大学医学部医学科 外科学系 麻酔科 鈴木 武志教授にお話しをお聞きしました。

2019.07.03

東海大学麻酔科の魅力をお聞かせください。

就任*前から神奈川県西部の非常に広域なエリアを担う三次救急病院だと認識していましたが、国内有数の症例数があり、正直、想像以上でした。当然ながら、麻酔科専門医取得に必要な症例は一通り経験できる環境です。麻酔科に限らず全ての科において“地域における最後の砦”という意識が強く、使命感をもっている先生ばかりなので、難易度の高い手術が多数実施されています。脳神経外科の術中MRIや泌尿器科のロボット手術、循環器内科のTAVI、心臓外科の大動脈解離手術・・・など、麻酔科医としても非常にやりがいがあり、スキルを伸ばせる病院だと思います。

*2019年度4月より教授就任

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今後、より強化したいことを教えてください。

麻酔科医がICUの管理にも積極的に参加していけるよう、人材確保や組織作りを行っていく予定です。手術室とICUの両方に麻酔科医が携わることで、麻酔管理、術後管理をブラッシュアップすることができ、周術期管理全体の質を高めることができると考えています。最終的には、麻酔科医が周術期管理の中心的存在としてリーダーシップを発揮できるような組織を目指しています。現時点では、当院は手術麻酔が中心となりますので、連携施設を増やし、ICUや小児麻酔、ペイン、緩和などについてもより深く学べる環境作りを進めています。

組織作りにおいて大切にしていることは何でしょうか?

医局員一人ひとり、得意・不得意がありますので、それを見極め、得意分野を伸ばしていく方針です。各々の得意分野を活かしながら業務を進めることで、医局全体のレベルアップが叶うと思いますし、お互いをリスペクトし合う関係性の構築にもつながると考えています。そのために私が心がけているのは、基本的なことですが医局員との「対話」です。今後目指していきたいこと、不満に感じていることなどを、まずは私がしっかり聴く。適切なフィードバックは聴くことから始まると考えています。

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医局に所属するメリットは何とお考えですか?

まず「さまざまな共有」ができることです。最新の知見、勉強の機会、発表のチャンス、人との出会いなど、医局という組織に属することで得られる知識と経験があります。次に「組織が個人を守る」ということです。何らかトラブルがあった時に、医師一人で解決することは難しくても、医局として解決できることは多々あります。例えば、急病で勤務が難しくなった場合、人員の調整や給与面の保証は医局が行います。女性が出産や育児で勤務形態を見直したい場合も、組織であるからこそ、複数の選択肢が提示できます。医局は、医師が安心して臨床業務に打ち込める、そういった“安心感”を提供できる場所でありたいと考えています。

若手医師へメッセージをお願いします。

ポジティブ思考・チャレンジ精神を忘れずに成長してほしいと思います。若いうちは、まだ失敗が許される時期です。まずは目標を高く掲げ、失敗を恐れず、挑戦しましょう!今は目標が手に届かないようなところにあったとしても、中期的、短期的な目標を設定して目指していけば、必ず、なりたい自分に近づいていけるはずです。

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鈴木教授、ありがとうございました。

東海大学医学部医学科 外科学系 麻酔科

診療はスタッフ14名、レジデント1 名、臨床研修医3 ~ 7 名で行い、2018年度の手術件数は12,798件(うち麻酔科管理症例数は7,172件)で、全国の病院の中でもトップクラスの症例数を誇ります。スタッフの大半は学会認定資格を有しており(日本麻酔科学会認定麻酔科指導医10名、専門医13名、認定医2 名、日本周 術期経食道心エコー認定医3 名、日本蘇生学会指導医1 名)、日々、手術麻酔、外来診療、病棟回診、若手 医師の指導、学生教育、基礎・臨床研究を行っています。

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