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医局活性化プロジェクト 対談 第6回

東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学

東海大学医学部専門診療学系リハビリテーション科学 正門教授にお話しをお聞きしました。

2019.06.19

リハビリテーション科医の役割・やりがいを教えてください。

治療を終えた患者さんが退院後に困ることがないように、患者さんの全身はもちろんですが、退院後の暮らしを考えながら診療するのがリハビリテーション科の役割だと考えています。また、私たちは疾患やケガ、寝たきりの予防から身体機能の維持・回復、社会復帰、QOL向上まで、非常に広い視点で患者さんと向き合っています。臓器・疾患別ではなく、患者さんが今できていないことや困っていることを改善していく喜びが、リハビリテーション科のやりがいだと思います。

リハビリテーション科医はどのように活躍されていますか?

リハビリテーション科はほぼ全科と関わるため、他科の医師・看護師、PT・OT・STなど多職種と密に連携し、術後早期から離床を促し、安全で効果的なリハビリが実施できるよう努めています。病棟だけでなく、高度救命救急センターへ入院した患者さんに対しても回診を行っています。人間は1週間寝たきりの状態が続くと10~15%の筋力が低下するといわれています。そこで、予定入院の患者さんに対しては、退院時に車いすではなく、歩いて帰っていただけるように入院前から治療中に想定される体力の低下や病状の変化についてご説明し、リハビリの必要性をご理解頂き、しっかりと治療を受けていただけるよう活動しています。

リハビリというと手足の麻痺・ケガを思い浮かべる方が多いかと思いますが、“人間らしい活動”を営む際に生じるさまざまな課題を解決していくのがリハビリテーション科です。歩行のような身体の動作に関する相談もあれば、「以前のように仕事ができなくなった」と退院後に記憶障害(高次脳機能障害)に気づいて来院いただいたケースもあり、コンサルテーション業務も非常に多岐にわたります。

様々な臨床研究が行われているとお聞きしています。

一例ですが、長年、電気刺激や磁気刺激によって中枢神経の可塑性を誘導する研究を行っており、既に臨床に応用し、有効性を確認しています。臨床神経生理学に興味がある方は、楽しめる環境ではないかと思います。

リハビリテーション科専門医は全国的に不足しているそうですね。

少子高齢化、地域包括ケアの推進、医療の高度化・細分化に伴い、リハビリテーション科専門医のニーズは急速に高まりましたが、リハビリ科専門医はまだまだ不足しています。ここ神奈川県西部も同様です。当科は30年以上の歴史があり、充実した研修プログラム・指導体制がありますので、一人でも多くの専門医を育成することが我々の責務だと感じています。

人材育成で心がけている点はありますか?

臨床・教育・研究のバランスがとれたリハビリテーション科医の育成を目指しています。医師のキャリア形成という観点からも専門医・指導医、博士号取得を推奨しています。リハビリテーション科の性質上、医学的な知識は当然ながら、介護保険や福祉制度についての知識も必要です。さまざまな知識・技術をもつ医師になってもらいたいと思っています。

正門先生のモットーをお聞かせください。

患者さんのためになることは、自由に、そして楽しく取り組みましょう。そのためのバックアップは惜しみません。一緒に切磋琢磨していきましょう!

正門教授、ありがとうございました。

東海大学医学部専門診療学系 リハビリテーション科学

東海大学医学部付属病院は約800床をもつ特定機能病院であり、リハビリテーション科は年間約4000名以上の新患患者を診療しています。関連施設には、急性期、包括ケア病棟をもつ大学医学部付属病院(東海大学医学部付属大磯病院)、回復期リハビリテーション病棟をもつ総合病院・専門病院(湘南東部病院、伊勢原協同病院、鶴巻温泉病院)、疾患専門性の高い専門病院(国立箱根病院)、急性期リハビリテーション医療を担う総合病院(東海大学医学部付属八王子病院、国立東京医療センター、小田原市立病院、関東労災病院)などがあります。

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